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安寿ミラ主演『クラリモンド』DVD感想

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安寿ミラ主演『クラリモンド』DVD感想
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平成生まれ平成育ち、北の大地に転がされし道産子。暇さえあればコスプレしている。最近では上京を目論み始めた。
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2006年に催されたダンス・ミュージカル『クラリモンド』を観ました。

高級娼婦クラリモンド役に安寿ミラ、神父ロミュオーに貴水博之を配してのゴシックな舞台です。

原作はテオフィル・ゴーチェ『死霊の恋』で、日本語訳された『クラリモンド』は現在、青空文庫にて読むことができます。芥川龍之介訳はこちら、岡崎綺堂訳はこちら

吸血鬼×神父の報われない恋

吸血鬼(作中ではグールだとか悪魔と表現されていますが、敢えて)であるクラリモンドと、敬虔なクリスチャンであるロミュオー神父の悲恋話。

血を吸わなければ生き永らえることのできない吸血鬼と、彼女の満足するほどに吸血されれば死んでしまう人間とが本当の恋に落ちてしまう…。

一見してありきたりな印象を受けるテーマではありますが、そんなことはどうでもよく、ひとつひとつの台詞が魅力的なお話です。

一滴で、一滴でいいのよ。貴方が愛してくださるなら。ほかの男の血を吸うことに決めていたわ。でも貴方を知ってしまった。

かのヴァンパイア伝説には、恋をした吸血鬼は愛する者の血しか受け付けなくなるというものがあります。

元々が愛に飢えていた娼婦だったクラリモンドは、人間を捨てたあと、愛の代わりに血を求める悪魔となったのではないか。というのは私の考えですが、如何でしょう?

舞台の印象

退廃的で妖艶な女性を演じたらピカイチの安寿ミラ(以下、ヤンさん)と、若々しく漲る白い青年役がピッタリの貴水さんが組み合わさって、目の保養すぎる舞台となっています。

また本作はダンスミュージカルと銘打っているだけあり、主演組以外のダンサーチームを中心とした素晴らしい舞踊を魅せてくれます。

ただし、ヤンさんのダンスシーンを期待されていたかたは、ちょっと肩透かしを食うかもしれません。芝居が素晴らしいので、私は十分満足でした。

だって、あのヤンさんが男をたぶらかす吸血鬼役ですよ?

これ以上に望むものを見つけられませんでした(笑)

衣装も綺麗です。血が滴ったように鮮やかな赤が彩られたドレス、白一色で、すらりとした体型の際立つシルクっぽいドレス(寝巻?なのでしょうか)など。

ロミュオー役の貴水さんは、始終、背中に大きな十字が刻まれた黒く長い礼服です。暑そうでした。

DVDの特典映像に主演同士のトークがありまして、上から汗がぼたぼた落ちてくるとヤンさんに言われていたのも頷けます。

また、主演を支えるダンサーチーム。筋肉隆々。肉体の躍動が目で見ていても伝わってきます。クラリモンドの手下=悪魔とのことで、そこここで舞台上の心理描写を担っていることが多々。

ヤンさんファンには堪らない作品

もう11年前の舞台なの?!と、驚かざるを得ないのは、ヤンさんが老けないからですね。いつでもお美しいです。

DVDは廃盤で、手に入れるのは難しいかもしれません。私もツイッターで在庫を教えていただきました。

入手困難であっても、是非オススメしたい作品です。


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