好奇心のおもむくままに生きる

雪組トップスター2人の自叙伝から感じたこと

 
  2018/04/18
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雪組トップスター2人の自叙伝から感じたこと
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平成生まれ平成育ち、北の大地に転がされし道産子。最近では上京を目論み始めた。

こんにちは、鏡です。

全くの私事なのですが、パニック障害を患ってから集中力を必要とする作業が全く出来なくなっていたんですよね。
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それこそ宝塚の舞台もDVDなどは休み休みでなければ、どれほど好きな演目でも観疲れて飽きちゃうんです。

読みたい小説も山ほどあるのですが、エッセイの方が読みやすいかなと思い、せっかくなのでジェンヌさんのものを今回は2冊、挙げさせていただきます。

一路真輝『真実』、高嶺ふぶき『時計のない国』

一路真輝『真実』

まず一路さんの自伝から。

これは退団直前に出版されたもので、後に挙げる高嶺さんのエッセイとは趣が全く違いました。

宝塚トップスターとしての自伝というより、本名の一路真輝としての語り口で、当時退団間近とはいえ、まだ在団中の身でここまで曝け出して書いていいのかと驚いた箇所がいくつかありました。

家庭環境のことを始めとして、コンプレックス、劇団からの扱いなど、自分の置かれていた立場にしっかりと向き合われて、それこそ本人にしか分かりえない苦労だとか葛藤だとかを、

ありのまま受け入れられたからこそ、こうやって文章としてまとめて発表できるところまで漕ぎつけたのかなと身の引き締まる思いでした。

自分の中で「もう、いいか」と、ある種のケジメを持てなければ他人に対してここまで赤裸々に語れないんじゃないかと思います。

語られていたエピソードについて「一路さんってこんな人だったんだ~!」とサラッと流し読める程度の本ではなく、一人の人間の生き方、考え方に触れられる本として一読の価値があると思います。

読後一番の感想は「トップになるべくしてなった人なんだな」でした。

劇団から用意されたスター路線のおかげだけではなく、です。

むしろあんなにきっちりレールを敷かれていたら、ゴールに辿り着くまでの間でプレッシャーに耐えきれず、潰れる人は潰れると思います。

「寄せられた期待に潰されることなく、“優等生”というレッテルを剝がさずに」居られたからこそ、あの地位に上がれたのだろうと、そう感じます。

購入のきっかけはふとしたものでした。読むことができて良かったです。私の愛蔵書の1冊になりました。

絶版本のため、入手出来るのは中古のみですが、地域の図書館に置かれていることもあるようです。

宝塚アンでは中古取扱があるようですし、是非、お手に取ってみてください。

高嶺ふぶき『時計のない国』

続きまして高嶺さんの本。’95年発刊となっていますので、まだ二番手だった頃のものですね。

ご自身で執筆されたわけではなく、当時のインタビュー記事を構成し直したものと記されています。

エッセイを期待していた者としては少し残念な気持ちがありましたが元のインタビュー記事を漁ることの方が難しい今現在においては、むしろ手間が省けてラッキーかもしれません(笑)

ちょうど妹さんがご結婚された時期だったらしく、ご家族について特に多く触れられています。高嶺さんご自身もそうですが、色々パワフルです、高嶺家。

あとは、阪神淡路大震災のこと。

私自身、まだ物心が付いていない頃に起こった災害でしたので、現地で被災されたかたの経験をこうして自発的に知るのは初めてかもしれません。(学校やニュースでは聞きましたが)

綴られた当時の光景に良くも悪くも人間の本性を垣間見たような気がします。

もちろん、自然災害は起こらないことに越したことはありません。ですが自然の営みでもありますからどんなに祈ったところで起こることは起こります。

あれから20数年経ち、不運にもいくつかの自然災害により被災させられた日本人は、果たしてあの頃よりも人道的な対処を行えているのかと、考えさせられました。

そりゃあ科学は進歩しましたが、本質の部分では、あまり変わってないんじゃないかな、多分。

印象的な項だったものでつい先に感想を述べましたが、これより前の項では、高嶺さんの人となりが分かるエピソードがたくさん並んでいます。

高嶺さん自身が勢いのあるかたですから、読み終わった後には何だかこちらもエネルギーを蓄えられる本でした。

まとめ

いつも私の中で、「真面目だなー!」という印象の一路さんと「飛ばしてるなー!」という印象の高嶺さん。

イメージを決して裏切ることはなかった2冊だった上、更にその印象が深まりました。

次は何を読もうかな?

杜さんと轟さんの本も気になってるんですよね~。


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